不動産を共有名義で所有するメリット・デメリット

不動産登記とは、誰が所有者かなど、不動産に関する権利関係に変動があった場合に、その変動を第三者に対して公示する手続きをいいます。

不動産は誰か一人で所有することだけでなく、複数人で所有することも可能であり、これを不動産の共有といいます。

以下では、不動産登記をするにあたって、不動産を共有名義で所有することを選択するメリットやデメリットについてご説明いたします。

不動産を共有名義で所有するメリットとは？

不動産を共有名義で所有する一番のメリットとして、様々な控除が適用される範囲が増えるという点があげられます。

具体的には、住宅ローン控除（住宅ローンのうちの一定割合が所得税又は住民税から控除される）や、不動産がマイホームであった場合の、売却時の特別控除（譲渡所得から最高３０００万円まで控除を受けられる）について、共有者一人ずつにこれが認められるため、控除額が単純に２倍となります。

また、その他のメリットとしては、不動産をローンを組んで購入しようとする際に、共有者それぞれの収入が併せて審査されることとなるため、ローンを組める金額、すなわち購入できる不動産の金額を高額なものとすることができる可能性があります。

不動産を共有名義で所有するデメリットとは？

不動産を共有名義で所有することのデメリットとしては、不動産を自由に処分することが難しくなるという点があげられます。

具体的には、不動産が共有状態にある場合、その不動産の処分等をする場合には共有者全員の同意が必要となります。

そのため、様々な事情から不動産を処分したくなったとしても、共有者である相手方の同意が得られない限り、不動産を処分することができなくなるのです。

また、前述のように共有者それぞれの収入を併せてローンを組んだ場合、共有者が夫婦であり、仮に離婚をした場合には、どちらかがローンを支払い続けなければならなくなることが考えられます。

もっとも、この時ローン額も高額に設定されているため、支払いきれず、せっかくの不動産を売却しなくてはならない可能性があるという点も、デメリットとして挙げられます。

不動産登記はいつき司法書士事務所へご相談ください

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